03_夕焼けの広い部屋:12月6日(金)

1 / 緋衣瑠生

「ただいまー」

 いつもの癖で口にしてしまうが、今の自宅が無人であることはわかっていた。
 金曜日の夕方。お手伝いの猫山洋子(ネコヤマ・ヨウコ)さんは来ていない日であり、クランとラズもまだ学校で部活に勤しんでいることだろう。

 病院からの帰り道、翠が奪われたという未確認A.H.A.I.の端末について姉の鞠花に一報入れたところ、向こうからも穏やかでない報せが返ってきた。
 神川機関――かつてA.H.A.I.第3号の奪取を目論み、その後解体されたという一団の残党が、都内に潜んでいるかもしれないというのだ。
 確定情報ではないものの、すでにうちの周囲にも念のための警備が敷かれているという。それを聞いて、僕はそれとなく辺りに注意を払いながら帰ってきたのだが、やはり警備スタッフらしい気配には気付けなかった。クランとラズを迎え入れた当初と同じで、素人目で容易に見つけられるようなものではないのだろう。

 ――あまりにも不穏だ。何かが起きようとしている。
 そんな予感がしてならないが、かといってどうにかできることがあるわけでもなく。クランとラズの身が心配になるが、かといって急に迎えに行くのも不審だろうなどと思ってしまい。
 結局LINEで「今日は部活が終わったらまっすぐ帰っておいで」というなんとも中途半端な連絡を入れるにとどまってしまったのだった。

 堅苦しいリクルートスーツからラフな部屋着に着替えて、居間のソファに身を預けると、そのままずぶずぶと沈み込んでしまいそうな錯覚に襲われた。ただでさえ就職説明会で疲れていたところに、一気に心配事が増えたせいだろう。
 半開きの目に映る光景は、ベランダ窓から差す夕日で赤く照らされている。
 真ん前のテーブルの上にはラズが友達から借りたという少女漫画が「来週返却!」のメモとともに置かれていて、壁に掛かったカレンダーを見れば、十二月二十四日にクランの筆跡で「三人でおでかけ!」と書き足してあり、部屋の隅の棚の上には二人からもらった白いうさぎのぬいぐるみが佇んでいる。
 その他にも、置きっぱなしになっているペンやら、本棚に増えた漫画やら小説やら、僕の左右に陣取っているピンクとグリーンのクッションやら、彼女たちの持ち物がない空間はない。
 さして広くもなかったこの部屋は、モノが増えてさらに若干狭くなっている。

 ――そのはずなのに、なぜか今はとても広く感じて。

「もともと、ひとりだったはずなんだけどな……」

 大学進学を機に、僕はこのマンションでのひとり暮らしを始めた。
 それはもちろん通学の便からではあったけれど、親元を離れてひとり立ちをしたかったから……いや。ひとりになりたいと思っていたからだ。

 産みの両親である白詰夫妻の死から二週間後、親戚たちにとって「厄介な置き土産」だった僕に手を差し伸べてくれたのが、その親戚をたまたま訪ねていた緋衣夫妻だった。
 それはまさしく救いの手で、おかげで僕はこうして成長し、今も生きている。
 しかしそれでも、心の奥底にとどまり続けていた淀み――他者への不信、自身の価値への疑問といった負の感情が消えることはなく。成長とともに再認識したそれは、年月を経るごとに大きな不安となって渦を巻いた。
 そして僕が中学生の頃、緋衣家からは姉の鞠花が進学でいなくなった。
 僕は成績優秀なだけでなく、明るく社交的な姉を尊敬していた。けれどどうしても人付き合いを苦手とし、平凡で何もない自分と比較してしまう。そんな自分だけが両親のもとに残って――その頃からなんとなく、父さんや母さんと交わす言葉が減っていった。
 実子ではないうえに、あらゆる面で姉に劣る自分が後ろめたくて。そんな自分に、変わらず優しさを注いでくれる理由がわからなくて。
 結局のところひとり立ちだのなんだのは建前でしかない。両親に不安を打ち明ける勇気もなく、なんでもないとごまかし続け、最終的にはそれすら怖くなって、進学にかこつけて逃げたのだ。

 ――ただ、このこと自体は自分の中である程度の整理がついている。
 もともと僕が一方的に悶々としていただけで、今は実家へ帰れば以前よりも両親とよく話すようになったし、二人もそれを喜んでくれているようで、僕もそれを嬉しく思った。
 そのきっかけを与えてくれたのは、他ならぬクランとラズである。僕の過去や都合とは一切関係なく、突然現れた双子の純真で無垢な好意が、凝り固まった心を暖かく解きほぐしてくれたのだ。

 そんな彼女たちは、今ここにいない。
 いつも僕の左手を握ってくれるクランと、右手を握ってくれるラズ。その温もりがそばにないことに、なんとなく収まりの悪さを――不安を感じている。
 クランの優しい声が聴きたい。
 ラズの元気な声が聴きたい。
 要するに僕は今、きっと寂しいのだ。
 不安で心細くて、一緒にいて欲しい。『誰か』ではなく、あの二人に。こんなふうに特定の人間の存在を強く求めたことは、彼女たちに出会うまでなかった。

 クランとラズがくれるストレートな好意を、僕は嬉しく思う。
 じゃあ、僕からはどうなのか。

 ――お兄(さま/ちゃん)は、(わたし/ぼく)たちのことどう思ってるの――?

 前に、一度だけそう問われたことがあった。
 クランとラズは大切な友達で、かけがえのない家族だ。僕はそう答えた。
 もちろん嘘を言ったつもりはない。
 ……けれど。

 二人に必要なものを与えて、補って、支えてあげたい。
 ――それは、与えられたまっとうすべき責任だから?

 喜ぶことをしてあげたい。
 ――それは、そうすることで自分の価値を感じたいから?

 ずっとそばにいてほしい。
 ――それは、怖くて惨めな過去を忘れさせてくれるから?
 ――拒絶し、取りこぼしてきた他人との関係を埋め合わせたいから?
 ――そんな醜い自分を知らず、無邪気に好意を寄せてくれる都合のいい子たちだから?

 僕から彼女たちへはどうなのか。
 彼女たちの存在が心の中で大きくなればなるほど、そんな自問が頭の中を巡る。
 これは愛情なんかではなく、二人に対する甘えで、依存で……寂しさを埋めていい思いをしたい、そういう身勝手な気持ちではないのか。

 ――お兄(さま/ちゃん)は、(わたし/ぼく)たちのことどう思ってるの――?

 双子からの問いは唐突ではあったが、そのとき僕は無意識のうちに自覚があったのだ。だから、おそらく二人が本当に求めていたであろう答えを返すことができなかった。
 別にクランとラズだって、彼女らが心の底に抱く想いに対しての、はっきりとした回答を要求していたわけではない。単に僕が何も言わないから。ただそれだけの、純粋な疑問としての問いだ。
 そう理解していても、ただ一言を言うことができなかった。

 一年半以上も一緒にいて、日々を仲良く楽しく過ごしているにもかかわらず。
 僕は一度も、クランとラズに対して「好きだ」と口にしたことがない。

「――あ。起きた。ほら、ラズも起きて。お兄さま起きたよ」
「んぅ……寝てないってばぁ……お兄ちゃんが起きるまで……待って……」

 おぼろげな覚醒から、左右に聞こえる馴染み深い声で意識がはっきりしてくる。
 視線を右にやると僕の肩に頬を乗せてむにゃむにゃ言っているラズが、左にやるとそんな妹の姿を見てため息をついているクランの姿がある。

「……ああ、クラン、ラズ……おかえり」

 ソファの上で二人の帰りを待つつもりが、そのまま寝落ちてしまっていたようだ。

「おはようございます。お兄さま、疲れていたんですね……でも不用心ですよ。お昼寝するなら、玄関の鍵はかけておいてください」
「んー、ごめんごめん……」

 不注意を戒められてしまった。しっかり者の双子の姉・クランは、帰宅どころかとうの昔に部屋着のTシャツに着替えている。壁の掛け時計は十八時過ぎを指していて、外はもう真っ暗だ。冬は日が落ちるのが早いな、なんておぼろげに思う。

「ラズ。起きてってば。お夕飯にするよっ」
「んふー……」

 自由奔放な双子の妹・ラズもまた部屋着姿で、僕の右腕にしがみついてまどろんでいた。眠気に覆われた身体はぽかぽかと熱を持っている。暖かくて、気持ちが和んで、僕ももう一度眠りに落ちてしまいそうだ。

「お兄ちゃん……好きぃ……」

 ラズは寝言とともに、幸せそうな顔を僕の肩にうずめてくる。
 ――先程まさに頭の中をぐるぐるしていたそのフレーズに、どきりとしてしまう。

「もう……ラズってば」
「部活で疲れてるのかな。クランもおつかれさま。夕飯の支度ありがと」
「あ、いえ。おやすい御用です」

 小さく胸を張る声は得意げで、キッチンからは肉じゃがのいいにおいが漂ってきている。
 猫山さんは不在の日も冷蔵庫に作り置きを残していってくれるが、最近はその調理スキルを伝授されたクランが一品二品をプラスで作ってくれる。僕はもともと料理がさほど得意ではなかったとはいえ、今となっては彼女に及ぶべくもない。
 ラズも陸上部では短距離走者の注目株と目されているようだし、ラボのガードマンである熊谷和久(クマガイ・カズヒサ)さんから習っている体術もかなり板についてきたという。二人の学習・成長スピードには驚かされるばかりだ。

「えっと……もちろんクランも、お兄さまのこと好きですよ?」

 不意打ちにどきりとしてしまう、二回目。

「どうしたの、改まって」
「だってラズが言うから……」
「寝言でしょうに」
「そうですけど。わたしはさっきお説教みたいなこと言っちゃいましたし」
「それは僕の不注意なんだから、クランが気にすることじゃないよ」
「むう」

 僅かに頬を膨らませるクランは、施錠注意のくだりを気にしているようだった。

「その、僕もさ……」

 ――と、思わず口にして、言い淀む。
 クランが首を傾げ、大きな目をぱちくり瞬かせている。澄んだ瞳の奥を見つめていると、言葉の続きはやっぱり堰き止められてしまう。

「……お腹すいちゃったな」
「はあ。いきなり真面目な顔になるから、何かと思ったじゃないですか。まだ寝ぼけてるみたいですね」
「んぅー……? あれ、お兄ちゃん起きてるじゃん」
「あ。ラズ、やっと起きた。二人とも待っててください。ごはん持ってきますね」

 妹の起床を確認するや、クランはてきぱきと台所へ向かっていった。

「おはよう、ラズ」
「ふぁ……おはよ。寝ちゃってた……お兄ちゃんどうしたの? なんか難しい顔してる?」
「そうかな? そんなこと……ないと思うけど」
「そ? ならいいけど……ぅーーーーん……」

 ソファから立ち上がり、ラズは大きく伸びをした。かと思えば、何か思い出したかのようにちらりと振り返る。

「……えっと……ぼく、なんか寝言言ってた……?」

 まどろみの記憶が微かにあるのだろう。おそるおそるといった様子でラズは言う。

「さあ? どうだったかな」
「……うぅ。絶対言ってたやつじゃん……」

 ぽすん、とソファに座り直したラズは、顔を逸らして向こうを向いてしまった。
 そんな仕草も微笑ましくて頬が緩み、同じ言葉を返してあげたくなる。

 だけど、何度そう思っても。
 どれだけいとおしく感じても。

 ――そのたった一言が、僕は言えずにいる。

 翠を襲った犯人と目される草凪一佳という人物を知っていて、すぐ連絡が取れる相手にはひとり心当たりがあった。

「そうか。緋衣は高校も草凪と同じだったか」
「はい。けど僕は結局、彼女のことよく知らなくて」
「少しくらい喋ったことはあるだろう」
「そりゃまあ、少しは」

 夕食後、双子が隣室の二〇一号室で宿題をやっつけている間に電話をかけた相手は、占い師の山羊澤紫道である。今年の夏に再会した彼は、本名を猿渡啓典(サワタリ・ケイスケ)という。もと小学校教師であり、僕の小学五年から六年までの担任、つまり草凪の担任でもあったわけだ。

「席が隣とか班が一緒ってことはあったんですけど……僕も草凪も、そんなに話すタイプじゃなかったじゃないですか」
「まあ、そうだったな」
「なので、彼女について何か知っていることがあれば、教えてください」
「その殴られたっていう友達のために、おまえさんがあいつを捕まえてやろうなんて考えてるんじゃないだろうな」
「そんなんじゃないです。ただ、A.H.A.I.が絡んでいるのが気になって。本当に犯人が草凪なのかもわからないけど……今度もクランとラズがいきなり危ない目に遭うようなことにはなってほしくないので。とにかく関係ありそうな情報は知っておきたいんです」
「……そうか。まあ、俺も当時のことしか知らないし、何より過去に受け持った生徒の個人的な事情についてアレコレ話すのは良くないんだが……場合が場合だ」

 先生は真宿の占い屋・アルフライラの店長にして、A.H.A.I.第8号シェヘラザードの管理者でもある。A.H.A.I.の特殊性を知る山羊澤紫道としての彼は、事態の不穏さを理解してくれたのだろう、ため息交じりながらもそう答えてくれた。

 先生の話で草凪についてわかったことはいくつかあるが、特に気になるものは二つあった。
 ひとつはその家庭事情だ。

「緋衣は養子だったな」
「ええ。四つのときに産みの両親が亡くなって」
「草凪も似たような境遇でな。小学校にあがる少し前に親を亡くして引き取られたそうだ」

 いきなり初耳情報である。
 クラスメイトというだけで深い関わりのない相手であれば、わざわざそういう込み入った話をすることもないので、当然といえば当然なのだが。
 猿渡先生が言うには少なくとも当時、草凪は育ての親との折り合いがあまりよくなかったようだ。家庭訪問を頑なに断られて頭を抱えたこともあったらしい。……こういう話を聞いてしまうと、僕にずっと良くしてくれた父母と姉には改めて頭が上がらない。緋衣の家に引き取られたのは、本当に幸せな巡り合わせだったのだと思う。

 もうひとつは、翠が端末を奪われてから対話ソフトに表示されるようになった『Arlequin』についてだ。

「アルルカン、フランス語で道化師のことだな」
「これ、草凪と関係ありますかね?」
「なくはないかもしれん。草凪の絵や作文なんかに、よくピエロが出てきたのを覚えている」

 ただ、それで先生は草凪にピエロが好きなのかと訊いたことがあるそうだが、当人に自覚があまりなかったのか、はたまた話すつもりがなかったのか、はっきりとした回答はなかったらしい。彼女の関わりを裏付けると言えなくもない、気がしないでもないが――なんとも歯がゆいところだ。
 そのほかにわかったのは、成績は僕と同じで中の上くらいだとか、読書やパズルといったインドア系の趣味を好みつつ、体育実技もそつなくこなすタイプであったこと。そしてやっぱり、先生に対しても自己主張するタイプの生徒ではなかったということ、などである。

「こんなところか。あまり有益な情報ではなかったかもしれんが……」
「とんでもないです。無理言ったのに、ありがとうございます」
「しかし、昔受け持った生徒が事件を起こしたかもしれないというのは複雑なところだな」

 先生のため息が重い。彼からしてみれば、こういう話はかつての教え子について最も聞きたくない「その後」のひとつだろう。

「だが、一方でこうして立派に成長した生徒がいて、先生と呼んでアテにしてくれる。それは元教師として嬉しいことだよ」
「恐縮です。立派かどうかはわからないですけど」
「立派だとも。俺にも子供がいるし、今はシェヘラザードもいるから、二人を心配する気持ちはわかるつもりだ。ラクじゃないだろう、保護者というのは」
「まあそういうことになってますけど、僕は大したことしてないというか、できてないというか」

 実際のところ、家事や教育に関しては猫山さんが多くを肩代わりしてくれているし、ラボのバックアップのおかげで経済状況も苦慮していない……どころか、前より余裕まであったりして。

「たまに振り回されたりもしますけど、クランとラズには、むしろ僕のほうが元気をもらってます」
「そうか。確かにのびのびとよく笑う子たちだな」
「はい。賢くていい子たちで、最近はどんどんいろんなこともできるようになって」
「俺も生徒たちにそんなことを思っていたよ。子供の成長は早いよな」
「本当に。何もかも、すぐに追い越されてしまいそうです」

 双子の飲み込みの早さや要領の良さは、AIシステムに由来する優れた思考能力や学習能力だけではなく、緋衣鞠花という優秀な人間の遺伝子をそのまま受け継いでいることも理由のひとつだと思っている。要は、高性能なソフトとハードが組み合わさったハイスペックガールズなのだ。
 これから二人はもっと多くを知って、学んで、さらなる才能を開花させてゆくのかもしれない。

「僕がいつまでもあの子たちと一緒にいて、いいんでしょうか」

 気がつけば、心のどこかに引っかかっていたことをぽろりと吐露していた。

「どうした急に」
「慕ってくれるのは嬉しいんです。でも、ずっと僕なんかの側にいて、それってかえって二人を閉じ込めて、可能性を狭めちゃったりしないかって。そんな気がして」

 今はよくても、いずれ自分の存在がクランとラズの足枷になってしまうのではないか――漠然とした予感だったが、二人が成長するにつれ、少しずつ大きくなってきた思いだ。

「なるほどな……だがどれだけ賢くても、成長が早くても、十二、三歳といえば、家族の温もりがまだまだ必要な年頃だ。その心配をするのは、もう少し先でもいいんじゃないかと思うぞ」
「……はい。そうだとは思うんですが」
「緋衣は昔から心配性だったな。あの子らに元気をもらっているというなら、今の関係はおまえさん自身にも必要なことのはずだ。いずれは親元を巣立つときが来るのかもしれんが、子供が自分の道を探すときは、それに寄り添ってやるのも親の務めだ。……と、俺は思っているよ」

 かつて教師であった先生は、今はより幅広い人々の導き手であり、三人の子供の父親でもある。その言葉は子供たちをどれだけ大切にしているか、そんな親心が滲むものだった。

「あの子らが緋衣をどれだけ慕っているかも、おまえさんが二人を大事に思っているかも、見聞きしていればわかる。まあこれも何かの巡り合わせだ。気になることや心配事があれば……ぜひ当店をご贔屓に」
「そこは先生がいつでも聞いてやる、くらい言ってくださいよ」
「冗談だ。事件のことや神川とやらの残党についても、それらしい話を掴んだらこちらからも連絡しよう」
「はい。ありがとうございます、先生」

 僕もクランもラズも、今は互いに互いを必要としている。ならばその心にしたがい、不穏な状況の中、しっかりと二人を守らなければ。
 気を引き締めつつ――けれど、それでも何かが引っかかったままで。
 そんな感覚が心のどこかにありつつも、僕は結局それをうまく言葉にすることができなかった。